弟もかなり混乱してしまい、
しばらく様子見ということで
私と弟の間で話をつけた。
前父のこともあり、
二人そろって「浮気」というものに
嫌悪感を抱いていたので、
とにかく落ち着く時間が必要だったんだ。
その間に、母の発着信履歴や浮気メールを
私個人のPCに転送したり、
浮気相手のことを知るために
偶然スポーツジムで働いていた友人を頼って、
(浮気のことは伏せ)
相手の容姿やジムに来る時間帯など
世間話を交えて聞き出すことに成功。
住所や電話番号は個人情報なので
さすがに聞けなかったが、
ジムではかなり人気のあるナイスミドルの
イケメンおじさんだということがわかった。
そこから相手の本名や職業、家族構成、
どのあたりに住んでいるのかなどは、
両親の会話や近所に住む同じジムに通う
スピーカーおばさんから簡単に聞き出すことができた。
どうやら両親とは比較的交流があるようで、
父もその浮気相手のことについて詳しく話してくれ、
さらにアホな母が写メを見せてくれたおかげで、
顔も確認することができた。
本当にバレないと思ってるんだなと心底呆れたよ。
なんと相手も妻子持ちのW不倫だった。娘が一人いるが、
すでに独立しており現在は奥さんとの二人暮らし。
公務員で稼ぎには困っておらず、
悠々自適な生活を送っているが、奥さんとの仲は良くない。
どうも若気の至りで奥さんを孕ませてしまい、
奥実家の意向もあって半ば強制的に籍を入れた、などなど。
ああなるほど、不倫しそうな感じの
経歴ではあるなと率直に思った。
そこから1ヶ月ほど様子を見たが、
予想通り浮気はますますヒートアップ。
父抜きでジムに行くことが増え、
朝から行き夜まで帰らないこともままあったが、
父の帰りが遅い日を狙って行ってるらしく、
父が不審に思うことはなかったみたいだ。
しまいには母が、
「これは一時の熱病ではない。
あなたと一緒になりたいけれど、
いまは子供たちのことがネックだから」と
相手にメールしてあったのを見て、
タヒにたくなるほど辛くなり、
母にとって私と弟は邪魔な存在でしかないということを
改めて目の前に突きつけらたことで、
母とどう接していけばいいのかわからなくなった。
私も弟も肉体的にも精神的に参ってきてしまい、
しかし誰に相談することも出来ないと
勝手に思い込んでいたので、本当に追い詰められていた。
しかし、さらに事態は急展開を迎える。
1ヶ月の様子見から数週間後のある日
、浮気相手の妻だと名乗る女性が自宅にやってきた
。