最初の方は教室に居たくなかったので、休み時間は他のクラスとか行ってた。
ヤンキー女は授業をたまにサボったので、その時だけは精神的に落ち着けた。
しばらくして、もっと逃げられない状況になった。
初めは出席番号順だった席がくじ引きで俺の後ろにヤンキー女。
授業でプリントとか配られるのが本当に嫌だった。
後ろ向けないから、gkbrしながら手だけで回す。
話すきっかけ作ったのは向こうからだった。
それも授業中にいきなり。
ヤンキー女「な~○○、あんた私の事避けてるでしょ?」
俺「いや、避けてないよ。」
ヤンキー女「ふ~ん、じゃあなんで私が近寄ったらいつも逃げてたの?」
俺「別に。」
ヤンキー女「1年の時のこと気にしてる?」
俺「・・・」
ヤンキー女「あの時はごめんね、A子泣かせたって聞いてキレちゃった。」
俺「あれは俺が悪いから。A子泣かせたのも俺が無神経なこと言ったからだし。」
うる覚えだけど、こんな感じだったかな。そこからは普通。とは言えず、
ヤンキー女が話しかけてくるようになったけど
恐怖心が抜けずに1ヶ月半ぐらいリハビリ。
ボコボコ事件の話は全く広まってなかったので、周りも変な目で見てきたりもした。
普段は明るくお調子者の俺がヤンキー女と話す時だけは俯いたりしてるので、
イジメられてるのか?脅されてるのか?って友達に心配されたり。
時間が経つにつれて、普段通りの俺でヤンキー女とも話せるようになれた。
階段で転んだって話もネタに出来た。
2学期入ってからはクラスというか学年が受験モード。
俺も塾行ったりしてたが部活ばっかりだったので
成績は中の中か中の上ぐらい。
部活引退してからは本格的に勉強を始めた。
ヤンキー女もどうしても公立高校に入りたいらしく、勉強を教えたりもした。
勉強が嫌いでやってないだけで、教えたら理解も早いし効率も良く頭は良かった。
授業サボったりで内心点は酷いから、と必死に頑張ったかいあって
なんとか高校に合格して、「あんたのおかげ、ありがとう」って
何度もお礼を言われてちょっと嬉しかった。
高校に入ったら縁も切れて疎遠になったが、