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唖然、愕然系

【マジ狂ってる…】友子「私ちゃん。彼男君と別れて!友ねー。これから彼男君と付き合いたいの☆」私 「は?無理!」→ 友子「だったらタヒねぇええええええ!!」

投稿日:2024年2月5日 更新日:

笑い話として受け取ってもらえれば
ありがたいです。

私子:彼男の彼女。友子とは腐れ縁
彼男:私子の彼氏。友子とは会社の仕事仲間
友子:私子の友人。彼男の会社でアルバイトをしている

私子と彼男は付き合って3年。同棲は1年目になる。
付き合い始め程の熱愛ぶりは無いにしろ、喧嘩もせず
休日は一緒に過ごす等、楽しく生活していた。
が、彼男の勤めている会社に友子がアルバイトとして
入社してから、少しずつ生活に変化が出てきた。

ある日、晩御飯を用意して彼男の帰りを待っていると
彼男が友子を連れて帰ってきた。
もちろん事前連絡は無し。

私子「あれ…友子が来るなんて聞いてないよ?」

彼男「それがさ…どうしても私子に会いたいって」

友子「私子ちゃんをビックリさせようと思ったの!」

友子は若干天然の気がある為、突然家に来るなんて
事は以前にもあったけれど『彼男と一緒』というのが
なぜか引っかかった。多分嫉妬なんだと思う。

言葉を交わしつつも友子はズカズカと入ってきた。
後から入ってくる彼男に思いっきり睨みを効かせると
彼男はそそくさと部屋へ引っ込んだ。

晩御飯を二人分しか作っていなかった為、私子の分を友子にあげる事に…
でも友子は、少しも遠慮せずに、誰よりも早く晩御飯をたいらげた。おかわりつきで。

いつまでいる気だろう…等と考えながらテレビを見ていると、
友子がいきなり爆弾を投下した。

友子「私子ちゃん。彼男君と別れて!」

時が止まった。すごく素敵な笑顔で言うもんだから
下手な冗談は止してくれと思ってしまったが、友子は本気らしい。

友子「もうっ聞こえなかったの?」

私子「は?」

友子「彼男君と別れてって言ったの!」

私子「いきなり何言ってんの?何、浮気?」

彼男を見ると『俺は何もしてない』と言わんばかりに首を横に振った。

友子「友ねー。これから彼男君と付き合いたいの」

彼男「な…何言ってるの友子ちゃん」

友子「でもね。私子ちゃんと付き合ってる時に告白したら、
私子ちゃん泣いちゃうでしょ?だから別れてってお願いしに来たんだよ」

私子「お前頭大丈夫か」

そう言ったら友子は泣き出した。でも私子にはすぐにわかった。
そう、これは嘘泣きで、同情を得たいがための演技なのだ。
友人として過ごした5年間で培ってきた私の勘がそう伝えている。

友子「そんな…確かに友は、少し鈍感なトコあるけど…」

私子「友子がなんて言おうと、私だって彼男が好きだよ」

彼男「俺も、私子が好きだ。友子ちゃんはただの友達だよ」

友子「でもでも!付合ってから好きになる事だってあるよ」

彼男「いや、俺は友子ちゃんと付合えない」

友子「いやだ!友と付合って!!」

彼男「だめだ!俺は私子の彼氏だ!」

私子「友子、いい加減にしなさい」

友子「いやだぁ!彼男君は私のものなんだから!」

私子「勝手な事言わないで!とにかく落ち着いて!」

友子が段々取り乱してきたので若干焦る私子。
友子が机をバンバン叩き出したので、彼男が友子の両腕を押さえて、
私子に机を移動するよう指示。

その後暫くは俯いたまま小声でぶつぶつ呟いていたが
突然思い出したかのように暴れだした。

友子「彼男君は友のモノおおおおおおおおおおお!!!!
私子なんか死んじゃえええええええええええええ!!!!」

そう叫びながら彼男の手を振り払い、友子は私子めがけて襲い掛かってきた。
友子にマウントを取られ、往復ビンタされたかと思えば力の限り髪を引っ張られた。

友子「なんで私子なんだよおおおおおおおおおおおおお
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!!!!!!」

友子の好き放題に私子も我慢の限界だった。
友子の両目めがけてグー(加減はしました)ひるんだ隙に
友子の肩を思い切り押して立場逆転。
後々の事を考えるとなぐるわけにもいかないので、全体重を友子にかけて、
両足で友子の二の腕を両方とも踏みつけ自分の顔を保護。
とりあえずガムテープで友子の両手両足を縛らせてもらった。

彼男曰く、女の恐ろしさを学んだという。
同じ人間と思えない程の形相で、手を出したら食い千切られそうな勢いだったとか。
なるほど、鏡を見てみると凄い顔で、当分化粧なんて出来そうになかった。
お餅が焼けそうな位頬がヒリヒリして熱かったし、
何より彼男が私子の顔を直視できないと言う。これは大打撃。

友子はと言うと、両手両足を縛られても尚騒ぐので最後の手段として家族に電話。
実家が同市だった為30分ほどでこちらに到着した。

彼男に通されて部屋に入って来た友子の両親は、友子の姿を見てビックリし、
私子の顔を見て二度ビックリしていた。
私子と彼男の状況説明を、父親は真剣に、母親は涙を流しつつ聞いていた。

話を聞き終わると、父親は涙ぐみながら

「すまなかった。本当にすまなかった。私達がいながら…なんと不甲斐ない…」

と言い友子に一発平手打ち。友子はわんわん泣き出した。
結局友子は両親に両腕を拘束されて帰って行った。

後日…
私子と彼男は友子の両親からお詫びだと言われ50万を受け取り
友子からは私の顔が治るまでの治療費、通院費を支払ってもらい。
事件の翌日に会社も辞めて、父親の勤める病院の精神科に入院しているのだそうです。

両親から

「警察に届けても構いません」

と言われましたが

「精神科に入院するのなら警察はいいです」

と断りました。

父親の目が光っている場所なら、友子も悪いことは出来ないでしょう。

 

「愛のコメント」

ひどい女ですね。

-唖然、愕然系
-

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