限度額いっぱいまで複数の会社から借りては
豪遊する生活を続けていたらしい。
そんな嫁に引導を渡す機会をご主人は担々と狙っていたらしく、
興信所を数年間雇い、定期的に離婚材料を集めていたそうな。
結果、姉は自分で作った借金と
「俺はカッコウの子を育てるつもりはない」と
父親のわからないコブ二匹ごと返品された。
両親はすでに年金暮らし。
姉同様、貯蓄よりも使うほうが好きな両親にはロクな蓄えがなく、
見かねた私たち夫婦が物資(米とか消耗品とか)を供給することで
食いつないでいる有様だ。
結婚生活十年の間に、
私たち夫婦は短大を卒業し夫は正看護師、私は栄養士になっている。
堅実に貯金してきたおかげでそれなりに生活にもゆとりができた。
散々バカにされてきたから私は援助することに反対だったけれど、
人がよすぎる旦那は「自分の親には孝行する前に死なれたから」と
自分の小遣いを削ってでも仕送りをしたいと言ったこともあって
援助してきた。
金を送ると浪費するから、あえて現物供給にしている。
そこに姉が転がりこんだ。
最初からイヤな予感はしていた。
いつでも姉の味方な両親は、
実家を抵当に入れてまで姉の借金を肩代わり。
それでも築二十年以上経っている家に値打ちがあるはずもなく、
金策に追われている。
その金策の一環なのか、旦那に目をつけよった。
姉は散々「底辺」だの「負け犬」だの「乞食」だのと
旦那をバカにしたことも忘れ、今度は旦那に色目を使ってくるように。
電話やメールで「子供のことで悩んでいる」と呼び出しては
隙あらばホテルに行こうとモーション。
私sage、自分age基本。
私たち夫婦がマンション購入を考えていることを知ると、
「家族でいっしょに暮らしましょうよ」と言ったが、
その家族のなかに私は含まれていない。
そう言うことが続き、旦那が両親に諌めるように言っても
「まあまあ。姉ちゃんはいい子よ」と
私から姉に乗り換えるように言う始末だった。
「子供を産めない役立たずな妹より、姉ちゃんのほうがお買い得よ。
子供は可愛いでしょう」って父親不明の子供たちにまで
「お父さん」と呼ばせるようになった。
これに、「見た目クマ、中身仏」な旦那がブチ切れた。
「世の中には手を差し伸べるだけムダな人間もいるんだな」だって。
私たち夫婦はお金がない苦労を散々したので
計画的に避妊して貯蓄に励んできた。
目標の貯金額まで子供は作らず、貯金が貯まったら家を買って
子供を作ろうと夫婦で相談して決めていた。
そうやってずっと夫婦で頑張ってきたのを根拠もなく
「石女」呼ばわりしたうえに、托卵、不倫という行為を繰り返してきた姉を
諌めもしない両親に愛想を尽かしてくれた。
旦那は金銭的な援助を検討していたものの白紙。
私自身はこんなクソ一家にムダ金を払うより、
将来子供を授かった時の貯蓄に回したいとずっと思っていたから
ラッキーだった。
絶縁、携帯の番号変更、寄生虫が寄ってこられない遠方の病院に
ツテを頼って夫婦そろって再就職。
三年目の今年で現在産休中。夢だったマイホームも手に入れた。
お役所から「養え」と電話がくるけど知るか。
こちらの連絡先をリークしないよう釘をさしたけど、
お役所のやることだからそれだけが心配。
私にとっての修羅場は高校を卒業するまでの18年と、
姉が返品されてから絶縁するまで。
旦那と結婚して最初は貧乏で一つの缶詰を
二人で分けて食べていたころもあるけど、辛いと思ったことはない。
「愛のコメント」
こんな実の姉がいるのだろうか?