四十九日が過ぎたから書く
自分の兄とその妻だった人の話
農家の跡取りということで、なかなか結婚できなかった兄は、知人の紹介で見合い結婚をした
相性は悪くなく、それなりに幸せそうだった
程なくして子供ができ、何事も無く出産が済んだが…
産院から退院後、婚家に戻ってきた妻は、ベビーベッドに生まれたばかりの乳飲み子を置いて家から出ていってしまった
双方の家族が心配し、手を尽くすが行方知らず
数日後、夫の元に署名された離婚届と結婚指輪が届き、実家には他に好きな人ができたから離婚する、子供はいらないとの電話が
結局元には戻らず、兄は父子家庭になってしまい、激怒した両親は先方に