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夫婦交換を熱望する夫の為に女をかき集めたら女が縊死してしまった。鈍すぎる私は「ある紅茶」を出してしまい女が発狂

投稿日:2024年2月23日 更新日:

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どう書いても中二病と揶揄されそうであれなんだけども、
私は恋愛や友情での嫉妬心というものを感じることができない人間。
なぜかはわからないけど、気がついた時からずっとそう。
発達障碍とか人格障碍とか知的ボーダーとかなのかな?詳しくないけれど。
才能や競争での嫉妬心はある。
といっても、もしかしたら羨望とごっちゃになっているだけかもしれない。

例えばだけど、私とA男とB子がいるとして、
私はA男が好きだけど、A男は私とB子のどちらもが好きだとする。
それならどっちか選んでよ、とは特に思わなくて、B子が承諾するなら、
どっちとも付き合えば?と思う。
3人で暮らすのもいいなと思う。
一夫多妻制向きというか愛人向きというか、都合の良い女向きというか、そんな気質。
でも嘘をつかれることは恋愛にせよなんにせよ良い気分ではないので、
私に嘘をついてもう一人と付き合うとかは辞めてほしいなと思う。
正直に話してもなんの問題もないのだから。

それでもし、B子の方が好きで二人だけで付き合いたいというのなら、
残念だなと思うけどそうしてもらう。
だって大事な人が私以外の人といる方が幸せだと言うのなら、
そうしてもらうしかないというか、
私といて不幸になってしまう人を無理やり自分に縛り付けても、と思う。
そんな感じ。
ドラマや漫画で嫉妬の描写が出てきても、
それはフィクションならではの過剰演出であって、
リアルでは皆そんなでもないはずだと思っていた。

そんな私は20代中盤のときすでに今の夫と結婚して専業主婦をしていたんだけど、
あるとき夫が夫婦交換をしてみたいと言い出した。
私は夫と以外行為を持ったことがなかったので、
他人とするところを見て興奮したいと言うのだった。
ハプバーにいるような中年のたるんだ男性は嫌だと言うし、
その頃はMixiとか出合い系がそれなりに賑わっている時期だったので、
まずはそっちで探してみることにした。
しかし、応募が来るのは単独男性ばかり。

私がするところを見たいだけなら、単独男性で良いのでは?と確認したけれど、
できれば夫婦交換が良いという。
それを聞いて、付き合い始めてから6年も経つと
他の女性ともしてみたくなるのだなあと思った。
それまでは病気に気をつけて私に教えてくれさえすれば
他の女性と関係を持ってもいいと伝えていたんだけど、
このような打診が来るのはこれが初めてだった。

一方私はできれば知らない男としたくなかったので、夫婦交換募集の傍ら、
夫になりきってmixi等で女性にコンタクトを取ってみることにした。

独身という設定で、女性に受けの良さそうな写真やコミュニティー、
プロフ等を用意して色んな人とメッセージ交換をした。
その時点で、相手の女性たちに嘘をついていることになるので最低なのだけど、
つい楽しくてどんどん話を進めてしまった。

夫の携帯でメール交換もして、メル友になる女性も11名できた。
淫条例に反してしまう相手と、既婚の女性は避けた。
夫の仕事時間以外メールがマメであることと内容が面白い(相手に合わせるので)
ことを褒められるとすごく嬉しかった。
しかし途中でふと思った。
このまま独身ということにしておいては、
この罪のない女性たちに知らない内に不倫をさせてしまうことになると。
なので全員に、実は既婚であるということを伝えた。
すると11名いたメル友のうち7名が残った。

写メ交換は済ましていたんだけど、かわいい子ばかりが残って運が良かった。
そのうち、オフで会いましょうという話も出てきたので、
夫にメールを見せ、メール上での夫のキャラクター設定等を把握してもらった。
中には「実は体重が○kgなんです」とか直前になって告白してくる子もいて、
かわいかった。
そして、夫は4人と会い、その全員と行為する関係になった。
夫は見た目も人当たりも良い方なので、会ってしまえば簡単だったと思う。

私はなんだか夫にすごく良いことをした気になり、
わくわくしながら毎回感想を聞いたが、大抵2回目からは会いたくないと言った。
女性とのメールでフェードアウトを画策するのは私なので、少しつらかった。

その中でも1人だけ続く女性がいて、その子は当時20歳の看護学生だった。
私も何度か遠目に見たことがあるが、清楚系とでもいうのか、
色が白くて目がくりっとしていて顔がとても小さかった。
はっきりと夫のタイプだった。
また、夫は面倒くさがりというか、遠出が嫌いで、
ほとんどの女性と会わなくなったのもそれが原因のようだったが、
(電車や地下鉄を乗り継いで1時間とか)
この子は自分から近くのホテルに来てくれるので、夫も楽だったのだろう。

関係は月に1~2回のペースで1年続いた。
私は夫に毎度ホテル代を全額負担することと
食事もきちんとした場所ですることを条件にしていたが、
彼女の方が半分出したがり、食事もコンビニで購入したものを
持ち込むだけで良いと言うのだった。
たまには良いシティホテルや温泉に連れて行きなよと言っても、
彼女はホテルの方を好むのだった。
その頃、夫から相談を受けた。「奥さんと別れて結婚して欲しいと言われている」と。
私は夫に夫自身はどう思うのかと聞いたが、絶対に離婚したくないという。
じゃあ3人で暮らすか打診してみればいいと言うと、
そんなのありえないしキレられるだけだと言う。

夫は私にメールで彼女を怒らせないよう別れを切り出すことを頼んできたので、
そういった旨のメールを送った。
すると返事は来ず、代わりに電話が鳴ったので、夫が出た。

私にも聞こえるほどの大声で彼女は泣きじゃくって叫んでいた。
私子を出せ!全部バラしてやる!と何度も叫ぶので、私が出た。
すると、私たちはこんなにも好き合っているのだということを一所懸命に訴え始めた。
知っている。そのラブラブなメールは基本私が打っているのだから。
しかしそれを言ったらおしまいだ。
何度は妻が寝ている隣でこっそり打っているよ、と言って行為なメールをしたこともある。

私は、泣きじゃくり叫びまくり、こちらに来るという彼女をどう扱っていいかわからず
「じゃあ、3人で暮らすのはどう?夫はあなたを好いているけど
私とも離婚したくないと言うんだよ。私は寝室別でいいからね」
そう提案すると、彼女は文字通り「ぎゃあああ」と叫んで電話を切ってしまった。
2時間後、風呂に入っていると、インターフォンが連打された。彼女だった。

急いで服を着て3人でダイニングテーブルに座った。
彼女はどれだけ夫と愛し合い何度ホテルに行き、どんな話をしたかを熱弁した。
ほぼ全て知っている内容だが、一所懸命に聞いた。2時間位は。
だんだん頭がぼーっとしてきて3人とも疲れたので、お茶を出そうと思い、
彼女の好きな銘柄の紅茶(彼女とのメールで知り自分もハマってしまった)
と茶菓子を出した。

出してからハッとしたけど、遅かった。
自分でも毎日飲んでいたので当然のように出してしまったのだった。
泣き疲れてぐったりしていた彼女の怒りのボルテージは
「なんで知ってるの!?!?!?」と一気に最高潮になり、ティーカップを叩き割った。
私はとっさに「私が勝手にメールを読んだの、ごめんなさい」と謝った。
彼女はまたまくし立て始め、おそらくは、私が夫に別れを切り出すのを待っていた。
でも、私は彼女を嫌っていないけど夫の方を大事に思っているのでそれはできない。
最終的には「意味分かんない」と「マジ死ね」を繰り返す機械のようになったので、
寝室で寝かせたが、次の朝気がつくと姿が消えていた。
そして数日後「死にます」という内容のメールが来た。

夫が急いで彼女の家に駆けつけるともぬけの殻で、
返信してもメーラーデーモンが帰ってくるだけだった。
さらに数日後。
彼女の親から夫携帯に連絡があり、彼女は実家で縊死したと知らされた。

金輪際、こういう下手な遊びは止めようと思った。
このようなトラブルを招くことは明らかだったけど、
まさか死人が出るとは想定していなかった。
夫も自分はそれほど多くの女性とするとこにパワーをかけられないと気が付いたらしく、
今は年に3度程度の夜風呂で満足しているようだ。

夫婦交換は結局できませんでした。

夫の夫婦交換相手の男性に対する要求が高すぎて、見つけ出せずにいるうちに、
「やっぱりそんなことしたら心が折れてしまうかもしれないからやめよう」
と言い出しまして。

夫より、高学歴で高身長で体を鍛えていて、下が大きく、
客観的に観てハンサムな男性を夫は望んでいましたが、
そんなのが出合い系やmixiで捕まるはずもなく。
夫は履歴書と写真だけで評価すると、そこそこハイスペックなので。
普通の人からしたら、モラル面で*0のゼロ点
もしくは*マイナスのマイナス点だとは思いますが。

 

「愛のコメント」

何とも不思議な物語ですこと。ノンフィクション大賞ノミネートかな?

 

-修羅場
-

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