私が高校生だった頃、もう10年以上の前の話。
当時住んでいたマンションの2階上にAさんという一家がいて、
私より一つ年上の女の子がいたこともあり家族ぐるみで仲良くしていた。
母親の話によると、ある日、Aさんの家に
「あなたの旦那さんが浮気をしている」
という内容の電話がかかってきたらしい。
それを真に受けたA奥さん、探偵を雇って旦那の動向を調べたらしいのだが、
浮気の事実など全く出てこない。実際、A旦那は頭髪の寂しい
気弱そうな痩せた小男で、誰が見ても浮気するような性質の男ではなかったと思う。
相談を受けていた私の母親も
「そんな電話はただのイタズラだから気にするのはやめなさい」
と言ったそうだが、A奥さんはノイローゼみたいになり
「一度や二度回の調査では事実はわからないかも知れない」
と、違う探偵社に何回も依頼、しかし結局、浮気の事実はナシ。
そのうちに、A奥さんの言動がだんだんおかしくなってきた。
曰く、
「先日、夫婦喧嘩した時に主人が怒って何千万円もする柿右衛門の茶碗を割ってしまった」
と、おいおい泣いて訴えたり
(うちの母がA旦那に問いただすと「そんな高価なものがうちなんかにあるわけないでしょう」との返事)
「このマンションには主婦売●の組織がある」
などと近所の交番にかけこんだり(この時はうちの母親に警察から電話がかかってきて大変だった)など。
A奥さん、ちょっと神経質で口うるさいところもあったけど、
もとは全然普通の人だったのに、しまいには私が道で会って挨拶しても
上の空で、目がイッテル感じですごく怖かった。
そして結局、マンションから引っ越していったのだけど、
その1ヶ月後くらいにA奥さんの死亡を娘が泣きながら報せて来た。
精神科にかかって薬を投与していたが、その副作用で
血が止まりにくくなったり、それを抑えるための薬を飲ませたりと
結局、薬漬けで死んでしまったらしい。
人間ってこんなこと(イタズラ電話1本?)で死んでしまうんだ、と激しく衝撃だった。
621: おさかなくわえた名無しさん 2005/10/22(土) 21:41:19 ID:fZsoKKaT
何があったんだろうね
(´・ω・)カワイソス
622: おさかなくわえた名無しさん 2005/10/22(土) 21:58:53 ID:5S8E/0EY
イタズラ電話も妄想だったというオチでは?
624: 619 2005/10/22(土) 22:38:47 ID:xIjMGrFX
>>621
>>622
当時、私は高1でよくわからないことも多かったけど、
最初の「浮気云々」の電話だけは本当にかかってきたみたいでした。
ただ、このA奥さん、最後まで旦那さんを信じられなかったらしく、
しまいには暴れて家の中をめちゃくちゃにしたり、
電話線をハサミで切ったりして、すごかったらしい。
それでいきなりヒステリーの発作みたいにぶったおれて病院に運ばれたため、
Aさんちの娘をうちで預かったこともありました。
私の部屋で一緒に寝たりしたけど、不安そうで本当に可愛そうだった。
ただのイタズラ電話だったのか、それとも誰かから恨まれていた故なのか…
今となっては知る由もないけど…いろんな意味で怖い出来事でした。
「愛のコメント」
精神がやられてしまったのでしょうね。