彼とは私が大学生の時に合コンで出あいました。
彼は勤務先も良くルックスも良く、交際は順調でした。
しかし交際中、彼はあまり私を彼の両親に会わせてくれませんでした。
私に問題があるのかなと思っていたのですが、
それはきっと、全く違う理由からの事であったと、今なら分かる気がします。
しかし私は、結婚後の事まで考えると、
どうしても挨拶は済ませておきたかったので、結果的には挨拶へ行きました。
彼の家族はとても私を歓迎してくれました。
特に彼のご両親は涙を流して喜んでくれたほどです。
そして話は進み、結婚式の当日になりました。その日に意味が分かりました。
結論から先に書きますが、彼はサツジン者でした。
細かく言えば傷害致タヒになるそうですが。
そんなことは何も知らず、私は披露宴の幸せを噛みしめていました。
突然、会場のドアが、凄い勢いで開けられ、黒い服を着た人を先頭に、
その後ろからも20人ぐらいの男女が入り交じった集団が入ってきました。
その黒い服の人は、彼がコロした相手の親でした。
黒い服の人は、マイクを持って、彼が過去にサツジンの罪を犯したこと、
自分は被害者の方の親であること、どのようにコロされたのかを話しました。
彼は高校の時にいじめをして、同級生をコロしたということでした。
そんなことは初耳で、私は冗談だと思いながらも、
途中からは頭が真っ白になって何も考えられなくなっていました
しかし集団の中の2人の女性が、バケツを持って私に向かって歩いてきて、
バケツに入った赤い液体を私に頭から被せた時に、本当なのだ、現実なのだと理解できました
さすが人ゴロしのお嫁さんだ 似合う 似合う と 被害者の方の親が大声で笑っていました。
人ゴロ 人ゴロし 人ゴロしの嫁 と誰かが歌っていました
新郎がサツ人で少年院上がりの結婚式。
いじめの延長で同級生を頃してしまったんだが、
少年院を出た後は大学まで出て、しっかり社会人になって結婚、式を挙げた。
その結婚式に、頃された被害者側の親とその取り巻きみたいのが乱入してくるという
前代未聞の式に遭遇したことがある。
恨みを抑えながら、加害者側が幸せの絶頂の時期になるまで我慢していたのだろうか。
ご結婚おめでとうございまーすとか言いながら乱入してきて、
皆にはサプライズの人か?みたいな目で見られていたが、
ズカズカと司会者に向かっていってマイクを奪い、加害者側と被害者側の関係を説明。
その後もいろいろあったが、一番印象に残ってるのは、
泣き崩れるウエディングドレス姿の新婦に、動物かなにか?
の血をバケツ一杯ぶっかけたシーン。
とにかく凄惨だった。
「人頃しの嫁にはその方が似合ますよー」とかいう内容の理由をマイク越しに大声で言っていた。
取り巻き連中は「ひっとごっろし♪」というコールを延々と続けているし、まさに地獄絵図。
ただ、式自体は最後まで続けられていた・・・
まだまだ内容のある式になったが、酷すぎるし長くなるからもう書くのやめるが、
因果応報ってあるんだよねという話
少し普通じゃない頃され方だったからね。恨みが深かったのかもしれないね。
その新郎のメンバーの結婚式にも来るんじゃないかとか、
新郎には姉だか妹だかがいるけれど、怖くなってしまって、
相手はいるのに結婚式は挙げないとか、
インパクトがでかかっただけに様々の噂が出た。
でも一番生々しくて強烈に感じたのが、本当は嫌がらせをしに来たのではなく、
嬉しくて祝いたくて来てしまったんじゃないのか、という有り得ない馬鹿話。
何でそんな馬鹿な話が出たか分かりますか?
結婚したらその夫婦の間にも「子供」ができるでしょ?
それが嬉しくて、それまで我慢ができなくて結婚式に特攻してきてしまった
という笑えない噂まで出た。
今考えると、取り巻きも一緒に来たし、血?は用意してくるし、
そんな衝動的な行動ではなかっただろうと思うけれど、
ただ、あの修羅場のような結婚式の鬼のような姿を見た一同は
その根も葉もない噂話でも真に受けていたよ。
「愛のコメント」
本当の話だとしたら大変な事ですね。