今日、帰宅したら母が興奮した顔で
「遂にうちにも来たよ!」
と言う。
話を聞いてみるとオレオレ詐欺だった。
声が全然違うので全然騙されなかった母はずっと
「アンタ誰よ」
と言い続け、電話の相手は最後には
「おばさん、しっかりしてるなぁ。他の奴にも騙されるなよ」
と励ましまでくれて(?)電話を切ったらしい。
で、ついにオレオレ詐欺に遭遇し、見事撃退した母は
嬉しくて友達Aさんにも電話してその話をしたそうだ。
そのAさんが
「自分もちょっといいオレオレ詐欺の話を知ってる」
と母に話してくれた話。
Aさんの友達Bさんのところにオレオレ詐欺の電話がかかってきた時。
Bさんの息子さんはその2年前に亡くなっていたので、彼女はすぐに詐欺だと分かった。
けれど(おそらく偶然だろうけど)余りにもその電話の声は息子さんの声に似ていた。
Bさんは犯人があれこれ言うのをずっと聞いていたいと思っていた。
だけどいつまで経っても「お金を払う」と言わず、
それなのに電話を切ろうともしないBさんに、相手が不思議がり始めたので
Bさんは仕方なく事情を話した。
そして
「最後にもうちょっとだけ声を聞かせて欲しい」
と言ったところ、電話の相手はちょっと考えたように間をあけた後
「これからも元気でがんばれよ、母さん」
と言って電話を切ったそうだ。
相手は犯罪者なんだけど、何だか泣けた。
「愛のコメント」
ホントだとしたらいい話ですね。