私のせいで不幸になったかもしれない結婚式。
小学生の時に親戚(新婦)の結婚式に出席した。
その時に新婦友人が作ったというウェルカムボードを
「綺麗だなあ」
と見てたら、自分がちょっと動いた時に一瞬別の模様が見えた気がして
「ん?」
と思わず手に取って動かしたりしてみた。
すると角度が変わると別の模様が浮かぶらしいということに気付いた。
そこで母親に見つかり
「こら!勝手に触っちゃダメ!」
と叱られたんだが
「角度で違う模様になるんだよー」
と私が言うと、母や他の親戚達も
「あらそうなの?手が込んでるのねえ」
と集まって見にきた。
大人たちも私がやってたように色々な角度にして見ていたが、そのうち
「え…」
「何これ…」
と空気が重くなる。
私が模様が変わると思ったものは、光を当てて水平近くから見る(?)と
『呪』という文字が浮かび上がるという仕組みになっていたらしい。
その後は大人たちで話し合いみたいなことをしてたと思う。
重苦しい雰囲気の中、結婚式と披露宴は行われたが入籍はせず破談になった。
新郎が新婦友人と二股かけてたとか、そんな話だったようだ。
後日新婦だった人から
「入籍前に教えてくれてありがとうね」
とクッキーもらった。
「愛のコメント」
誰が呪いたかったのでしょう?