特定されるかもだが書く。2年くらい前の話です。
職場の先輩(男)の結婚披露宴にて。
それは恙無く宴が進んで、新郎新婦のお色直しも終わり、そろそろ余興かな?我々も余興の準備(カラオケ)に動かねばと思っていた頃に起こった。
なんか外がガチャガチャうるさい。ドア前のスタッフさんがなんだか揉めている様子…。
すると「どいて!」の声と共にこざっぱりしたラフな服装の男が入場。「新婦!俺だ!」と名前を叫ぶ。
「あ、これドラマで見たやつ!」と思い、誰かの余興が始まったと思いきや呼ばれた新婦は口がポカーン目が点で、シンプソンズのキャラみたいな顔になってた。
余興内容はサプライズとして新郎新婦に知らされないこともあるんだろうなと考えていたけど、スタッフさんが男の後ろから必氏に止めて他の人に応援頼んでいたので、徐々に会場内に「これ余興じゃねえな」と伝わったもよう。
男はドラマチックな自分に酔いしれてるみたいで「新婦!やっぱり俺忘れらんねぇわ!」等と言っていた。
すると新婦はスッと立ち上がり「男ぉ…!」とドラマチックに高砂から走り出した。
会場はやっぱりこれは手の込んだ余興なのか!?とざわざわしまくる。男は両手広げて迎え入れている。
「男ぉ…!わたしやっぱり…」
新婦は男に飛び込むように加速し
「あんたが無理イイイイ!!」と叫びお腹に膝蹴り!
男吹っ飛び会場ボーゼン。空気がキイーンと冷えたみたいだった。
倒れている男に更に「キモい!帰れカス!!」と浴びせて高砂に戻っていった。そして肉声でこう言った。
「ご来席の皆様!大変お見苦しいものをお見せして申し訳ありませんでした!新郎親族の皆様!口と素行の悪い嫁で申し訳ありません!」
物凄くキリッとした格好いいお辞儀を深々としていると、新郎父が
「かっこよかったぞー!」と豪快な声がかかり、会場の空気が緩くなった。それに安心したのか、新郎が同じく肉声で
「皆様!少しお願いがあります!2分ほどの記憶を消してください!」このあたりで笑いがおきるww
そして新郎が両手を\(`・ω・´)/ と挙げて「リセット!」と叫ぶと新婦も何故か同じポーズで「リセーット!」会場もみんな手を挙げてたwww
空気を戻し余興の流れへと移れた。
後から先輩に聞いたところ、男は新婦の高校の同期でよく遊んではいたが付き合ってはなかったらしい。
というか、付き合ってると思ってなかったのは新婦だけらしく、男も回りも付き合ってると思ってた。
1年以上そんな関係で、男の家に招き入れた時にキスしようとしたら「付き合ってもないのにそれはないわ」と言ったらしい。
新婦からしたら一番仲のいい男友達と思っていて、男は「新婦は自分の気持ちに気づいていて一緒にいるんだ」→「つまり俺ら恋人じゃん!」と思っていて、友達数人に「恥ずかしいから内緒にして欲しいんだけど、新婦と付き合ってる」と話した。
新婦はブチキレて帰り、翌日からまわりに誤解だと言い(そもそも好きだと言われたことない等)新婦も責められはしたもののなんとか誤解はとけた。
しかし大学になっても社会人になっても男が連絡をとろうとしてくる。「せめて付き合う前みたいになりたい」→「そもそも付き合ってない!」という流れがなんどもあったらしい。
その後転勤で引っ越し、高校時代の友人に男に引っ越し先を知られないように根回しして数年。
なにも音沙汰なかったのにいきなり披露宴乱入。
なんでも、高校時代のやつと飲みに行った時に、同級生と結婚したアホが酔って
「○○(そのアホの嫁)、××日いないから暇なんだよー。」「なんで?」「新婦の結婚式で■■まで行くんだって」「なんだとーー!」となったらしい。
アホの嫁は新婦と中学~大学まで一緒だったので呼んだらしく、アホは仕事の都合で行けなかったらしい。(のちに嫁にしめていただいたもよう。)
新婦が高砂から走り出す前に「自分で始末したいんだけど大丈夫?あとで一緒になんとかしてくれる?」と小声で言われたらしい。
幼い頃からいわゆるお転婆だったみたいで、上記の通り男の子にまざって遊び、中高と陸上部で大学ではバドミントンをしていた体育会系女子の新婦さん。
しかし始末て。始末てwww
何が不幸て男の後ろにいたドアのスタッフさんが一緒に吹き飛ばされたのと(後に新郎新婦が謝罪したが怪我もなく「乱入を止められなかったこちらも悪いので」と言ってくださったそう)
あんな余興以上にすごいドラマ見せられてそのあとの余興が非常にやりにくかったこと。(女装でつけまつける踊った)
そして新婦のこの日のために買った高い刺繍入りのストッキングが破れてしまったこと。足が出てるドレスだから、すげーパンクになってた。でも中座して履き替えたりせずに笑っていた新婦は強くてかっこよくて羨ましい奥さんだなと感じた。
先月女の子が産まれたみたいで「強い子になるわー俺こわいww」と話してたので思いだしかきかき。
「愛のコメント」
とんだ余興になってしまいましたね。