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日々動いている世の中の出来事

唖然、愕然系

会社のPCで恐ろしい日記を見つけた・・・ 俺「良かった、コーヒー飲めなくて…」 → 後日、、、どうしてそうなった・・・

投稿日:2024年4月22日 更新日:

前の会社にいた時のこと。

後輩のA君が、同僚のBを好きだとわかった。調査してみたらBもA君が好きらしい。これは話が早いと思ったのだが、本気で好きになってしまうとあんなものなのだろうか。

ふたりともモジモジして一向に話が進展しない。仕方がないので、Bの同僚のC子と俺で世話を焼き、飲みに誘ったりして無事にくっつけた。

それから1年後のこと。その会社では半年に1度ぐらいのペースでパソコンを新しくする。貧乏会社なので4~5台程度購入し、現場レベルのトップに支給される。

で、そいつらが今まで使っていたパソコンは下のスタッフへ、下が使っていたパソコンは廃棄、という具合になるわけだ。ま、パソコンのお下がりだね。

貧乏会社でシステム部なんてご大層なものはないので、自分でデータをバックアップし、メーラーなどの設定を保存してから、データと設定を削除し、パソコンを次の人に引き渡す。

受け取った方は自分の設定をしてデータを入れる。アプリを入れるのが面倒なので、フォーマットはしないで済ませるのだ。

俺の直属の部下であり、お古のパソコンを受け取った新入りのD君が神妙な顔で相談に来た。

「あの、すみません〇〇さん(←俺の名前)、ちょっとこれを見ていただきたいんですが…」

と言ってお古のノートパソコンを差し出す。画面を見てみるとフォルダが開いていて、その真ん中に『日記』と書かれたテキストファイルがポツンと。

「何これ?君の日記を俺に見て欲しいの?」

「いや、パソコンに入っていたんですけど…」

そのファイルはシステムフォルダの奥の奥、普通なら絶対開けないな所に入っていた。D君がどうやってそれを見つけたのかは面倒なのではぶく(ファイル検索でたまたま見つけたらしい)。

「中身見たの?」

「さわりだけ…」

「わかった。じゃあこれはオレが何とかする。君は忘れるように」

ファイルをコピーした後、削除してからパソコンをD君に返した。

彼の前にこのパソコンを使っていたのはC子だ。つまり日記は彼女のもの。どうやら彼女は削除をし忘れてしまったらしい。どんな日記なのか興味があるではないか。

最初は実に他愛のない内容だった。仕事がうまくいっただの、取引先の誰々がむかつくといったもの、ランチがおいしい店を発見したとかね。だが、ある頃から内容が一変する。

『私の方がBよりもずっとずっとA君を好きなのに…』

はぁ?A君が好きぃ?ってお前、俺と一緒になってA君とBをくっ付けたじゃねえか。

『A君がBを好きだと知って、言うに言えなくなってしまった…』

切ない乙女心もつづってあった。ちょっと同情した。が、そのうち内容がかなりヤバイ方向に。

『BからA君と結ばれたことを聞かされた。あんなくそ女のくされ***に入った*****なんて、腐って落ちてしまえ。阿部定の呪いをこめて』(ほぼ原文ママ。伏字はしてありませんでした)

こぇぇぇぇぇ。しかし、C子もよく阿部定なんて知ってるな。そして最後の日記。

『A君もBも死んでしまえ。ふたりをくっ付けた〇〇(俺の名前)も、ふたりを祝福している会社の連中も死んでしまえ。みんなに呪いがかかるよう、会社のコーヒーメーカーにねずみの生き血を入れた。これからずっと続ける』

そういえば、この日記のころから、コーヒーにうるさい社長が

「コーヒー豆を変えたか?」

「入れ方を変えたか?」

「水を…」

と言い出したのを思い出した。ちなみに俺はコーヒーを飲まない(飲めない)。

どうやってねずみの生き血を手に入れたのかは知らないが、彼女はやる。きっとやる。

上司に相談するとか、匿名でC子に警告するとか、いろいろ考えたが、どれもすぐに俺だと分かるだろう。どうしようもないまま数日が過ぎた。

社長との会議中、また「コーヒーの味が…」と言い出したのでコーヒーメーカーを変え、置き場所を湿っぽい給湯室から総務の机の隣に変えることを提案。

あっさり了承したので、この問題は解決した。まさかみんながいる所で生き血を入れることはできないだろう。

一月もしないうち、俺はより条件のいい別の会社からオファーがあり、そこに移った。A君やBもほどなくしてやめたそうだ。

それからさらに1年後、会社をやめた連中で飲むことになった。

A君も来た。今ならC子がA君を好きだったこと、それを日記に残していたこと(もちろんコーヒーメーカーや阿部定のことは伏せて)を話してもまあいいだろう。

「よっA、久しぶり」

「〇〇さん久しぶりです」

「元気にしてる?」

「何とか。仕事が忙しいですけど」

「それはいいことじゃん。そうそう、あのさ、Aに言おうと思ってたことがあるんだけど…」

「何ですか?実は僕も報告することがあるんですよ」

「何?」

「実は俺、C子と結婚したんです」

「えっ、ま、マジで。それはおめでとう…」

もちろん日記のことなど言い出せず、なぜBと別れてC子と結婚することになったのも聞きだせず、ただ 女の執念は恐ろしいと思いました。

ふたりは今も幸せに暮らしているそうです。あまり怖くなかったでしょうか。

 

「愛のコメント」

恐ろしい執念ですね。Bは生きているのでしょうか?

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